GNIオーストラリア観光関連事業者招聘プログラム
「グレーター・ナゴヤ・オーストラリア旅行関連事業者招聘プログラム」
~オーストラリアからの観光誘客拡大に向けて~ 実施報告
【概要】
グレーターナゴヤイニシアティブは、「オーストラリアからの観光誘客拡大に向けて」をテーマに、グレーター・ナゴヤ・オーストラリア旅行関連事業者招聘プログラムを称し、2009年2月1日~2月5日、オーストラリア旅行関係事業者、Orbitz Worldwide 春日弘マーケットマネージャー、Pitt Travel 水越 大輔 常務取締役、Outdoor Japan Inc.、高波アンジーアシスタントエディター、そしてジェイ・マウンテンズ・グループ(株) 小泉伸太郎 旅行事業部マネージャーに、岐阜県を中心としたグレーター・ナゴヤ圏内の観光地を視察していただきました。
【スキー場と町並み視察】
2月1日-3日の3日間は主に、オーストラリアから日本への送客に携わっている観光事業者等の方々に郡上市を中心とするスキー場と城下町郡上市八幡エリアの伝統的な町並みを視察していただきました。また、美濃加茂市太田宿、各務原市中山道鵜沼宿町屋館といった趣深い町並みも散策しました。
観光スポット: 郡上市 食品サンプル
視察場所:水のある郡上市八幡周辺の町並み 視察先: 郡上市博覧館 懸仏
【商談会】
滞在期間中、郡上市及び美濃加茂市にて、地元の観光関係事業者の皆様と商談会を2回開催しました。
商談会風景: 商談会風景:
Orbitz Worldwide 春日弘 マーケットマネージャー Pitt Travel 水越 大輔 常務取締役
【ビジット・グレーター・ナゴヤ セミナー】
プログラム最終日には、対日投資促進事業の一環として「ビジット・グレーター・ナゴヤ セミナー」と題し、オーストラリアからの観光誘客拡大に向けて観光セミナーを開催いたしました。海外旅行事業者と参加者との意見交換も活発に行われ、また、後半で行われた交流会では地元観光関係者(ホテル、旅館、観光施設、旅行会社等)や自治体の観光担当者とのネットワーク作りにも役立ちました。
グレーター・ナゴヤ地域への増客に向け、オーストラリア観光客のニーズの把握や受け入れ態勢向上のため、すぐに実践できる短期的課題から、じっくり時間をかけて取り組んでゆく長期的課題まで、海外観光客を魅了するコツや知識について数々のご意見・ご提案をいただきました。
【海外観光事業者からの具体的な意見・提案】
・海外観光集客の取組みは、3分の1はメディアの力である。
・岐阜県は日本酒を飲む枡の約80%を誇る。これを利用しない手はない。
そういった現存の資源を上手く利用し、ストーリーを作り上げていくことも重要。
・岐阜には酒蔵が多くあるので、そういった地域の文化と枡を上手く連携させると良い。
・公共交通機関で乗り放題パスなどを上手に使い、観光スポットまでの経路を作ることも重要。
(例:JRで富山から高山への経路を提起。長野から高山経由で京都に入るルートを提起。等)
・地元地域を取り入れたルートが作成できたら、各地域のスキー場などに話を持ちかけると良い。
・集客に取り組む際、まずは「散策半日コース」といった小規模で地域に密着した観光コースをデザイン。
・その後、2日間コース、1週間コースと少しずつ広げていくのも良い。
・日本風な宿泊施設では、食事やマナーなど海外の観光客に合わせる必要はない。
・日本へ訪れたオーストラリア観光客から、文化の違いに関するクレームが来ることはほとんどない。
・日本の観光地での、ありのままのサービスを提供することが、その土地に来た醍醐味である。
・但し、食事のメニューなど必要最小限の英語化をする程度で良く、あとはホスピタリティーで充分。
・言語が伝わらなければそれも旅行の醍醐味。
【当GNIプログラム関連記事】
・中日新聞 09年2月04日 「豪州から誘客を 郡上の魅力PR」
・岐阜新聞 09年2月05日 「豪から東海地域への誘客図れ 岐阜市で観光セミナー」
・岐阜新聞 09年2月05日 「豪の旅行者などと商談会 自治体が「岐阜」PR 美濃加茂」
【参考情報】
国際観光振興機構(JNTO)の調査によると、オーストラリアから日本への外国人旅行者数は、平成15年が172,130人、平成19年が222,518人と増加傾向にあります。スキーシーズンには、北海道、長野県などスキー場を有する地域へのオーストラリアからの観光客が激増しており、スキー場を含め、観光資源の豊かな岐阜県をはじめとするGN地域において、オーストラリアからの観光客誘致の拡大は、大変有望であると考えられる。