「GNIスイスミッション2013」の派遣について
平成25年8月29日
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会
「GNIスイスミッション2013」の派遣について
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)では、グレーター・ナゴヤ地域の強みである高度な産業集積を基盤として、更なる産業の高度化及び国際拠点化を推進するため、海外の先進的研究機関とのネットワーク構築・強化に取り組んでいるところ。 そこで、今回、グレーター・ナゴヤ地域の産学官が一体となってスイスへのミッション派遣を実施。 これまでの取り組みを通じて、関係構築が図られているスイス・CSEM社(マイクロテクノロジー分野の研究機関・イノベーション推進機関)を訪問・調査するとともに、グレーター・ナゴヤ地域の研究機関及びものづくり企業との意見交換会を開催し、相互理解を深め、更なるネットワーク強化を図る。 また、先進的且つ革新的な技術シーズを有するスイスの産業クラスターを訪問するとともに、グレーター・ナゴヤ地域の研究機関及びものづくり企業との意見交換等を実施し、今後の国境を越えた企業連携による新事業創出や新規販路開拓等の促進並びに地域間交流の礎を構築する。 |
1.期間
平成25年9月3日(火)~平成25年9月8日(日)
2.訪問先
スイス(ジュネーブ、ヌーシャテル、フリブール)
3.参加者
西村 訓弘 三重大学副学長(三重大学地域戦略センター長)
山口 政男 株式会社ナガセインテグレックス 執行役員・最高技術顧問
渡邉 希世乃 グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)アシスタントマネージャー
ほか、グレーター・ナゴヤ地域の研究機関及び企業等 3名
4.スケジュール(移動日除く)
9月4日 JETROジュネーブ訪問・ブリーフィング
9月5日 スイス・CSEM社訪問・調査及び意見交換
9月6日 スイスの産業クラスターCDEP-SO訪問・調査及び意見交換
スイス・クレアポール(医療分野と時計産業のサプライヤーが集積する工業団地)訪問・調査及び意見交換
5.趣旨・目的
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会では、グレーター・ナゴヤ地域の強みである高度な産業集積を基盤として、更なる産業の高度化及び国際拠点化を推進するため、昨年度、海外の先進的研究機関との国際連携シンポジウムの開催及び当地域の研究機関、ものづくり企業等とのマッチングの実施などネットワーク強化に取り組んでいるところ。
また、マイクロテクノロジー分野の研究機関・イノベーション推進機関であるスイス・CSEM社においては、今年1月に三重県・三重大学等との協力協定(MOU)の締結及び「CSEM-三重連携オフィス」の設置に至るとともに、マッチングを実施した当地域企業との共同研究、委託研究等の検討が進むなど、着実にネットワーク強化が図られている。
今後更なる連携・協力体制の強化を目的として、CSEM社を訪問・調査するとともに、グレーター・ナゴヤ地域の研究機関及びものづくり企業との意見交換会を開催し、相互理解を深める。
また、先進的且つ革新的な技術シーズ等を有するスイス(西部地域)の4クラスター(バイオテクノロジー、情報・通信、環境技術、マイクロナノテクノロジー)を取り纏め、ワンストップサービスを提供する「CDEP-SO」、及びマイクロナノテクノロジーをはじめとする機械加工等の産業クラスター「Precision Cluster」との意見交換等を実施し、関係構築を図るとともに、国境を越えた企業連携による新事業創出や新規販路開拓等に取り組む。
参 考
・ 海外の先進的研究機関等とのネットワーク構築・強化に関する取り組み
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)では、グレーター・ナゴヤ地域産業の高度化及び国際競争力強化を目的として、海外の研究機関等とのネットワーク強化により先進的且つ革新的な技術導入、共同研究や技術提携の促進を図るマッチング及びセミナー事業を実施。
2012年度は、欧州の先進的研究機関(スイス・CSEM社、ドイツ・フラウンホーファーICT)より応用電気化学、複合材技術、マイクロ・ナノテクノロジーにおける各分野の研究者及び専門家を招聘し、国際連携シンポジウムの開催及び当地域の研究機関、ものづくり企業等延べ31社・団体とのマッチングを実施。
なお、同事業の実施により、本年1月にスイス・CSEM社と三重県、三重大学等との協力協定(MOU)の締結及び「CSEM-三重連携オフィス」の設置に至るとともに、本年5月にドイツ・フラウンホーファーICTとナショナルコンポジットセンター(名古屋大学)とのMOU締結が実現。
その他継続した連携打診等により地域への波及効果がもたらされている。更に、マッチングを実施した当地域企業との共同研究、委託研究等の検討が進んでいる。
・ スイス・CSEM社について
スイスNeuchâtelに本拠を置き、スイス国内(チューリッヒ、アルプナッハ等)及び海外(UAE、ブラジル等)に拠点を有する研究機関・イノベーション推進機関。MBA取得者も多く、技術と経営の両面に精通。
主に、企業の有する技術課題や事業化課題に対し、受託研究やソリューション提供を行う等、中小企業を中心とする産業界の支援を展開。
分野はマイクロ・ナノ・材料、情報通信技術を中心に応用技術は多岐にわたり、産学連携の促進等において実績を持つ。
また「市場ニーズ」を重視し、技術開発戦略策定、事業化戦略策定の際には「市場ニーズ」に基づき戦略を練る。
・ スイスの産業クラスター「CDEP-SO」について
スイス・フリブールに本拠を置き、ライフサイエンス・情報・通信技術等の分野において、中小企業等の技術革新の促進を支援するために組織された経済関係機関の協議会。
先進的且つ革新的な技術シーズ等を有するスイス西部地域の産業クラスター(バイオテクノロジー、情報・通信、環境技術、マイクロナノテクノロジー)を取り纏める。
・ スイスの産業クラスター「Precision Cluster」について
時計産業の中心地であるスイス・ビール(ビエンヌ)に本部を有し、時計・医療等の精密工学・マイクロナノテクノロジーをはじめとする機械加工等における分野の企業に対し、共同研究機関や研修のためのプラットフォームを提供する産業クラスター。