グレーターナゴヤ地域航空宇宙産業についての意見交換

航空宇宙産業についての意見交換

日時:2011年4月21日
場所:C-ASTEC
在日米商工会議所(ACCJ)中部との打合せ

出席者:
ACCJ中部
・Michael R. Wright
プラットアンドホイットニー社、三菱航空機株式会社内
・Gregory Robinson
プログラムマネージャー、ボンバルディア・エアロスペース、三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所
・Tim J. Riffle
ロッキード・マーチンTASインターナショナルコーポレーション、Director, Operations in Japan,

・Edward Yagi
Commerical Consul, American Consulate, Nagoya, Nagoya Int’l Center Building 6F

ナブテスコ
・Toshifumi “Toshi” Ego

Director, Commercial Sales & Business development Aerospace Company
・Mr. Masaki (Mark) Nakazaki
マネージャー 同上

Greater Nagoya Initiative Center

・渡邉 希世乃

C-ASTEC
・中沢部長、後藤部長

議題

1、在日米国商工会議所(中部支部)(以下ACCJ)は当地域の日系中小企業との会議の目的を次のように説明しました。

-ACCJ中部支部航空宇宙小委員とグレーターナゴヤ地域地元企業の航空宇宙産業における関係強化及び、中部航空宇宙技術センター及びACCJ中部支部航空宇宙小委員の連携による相乗効果。

-グレーターナゴヤ地域内の米国企業は日本企業について理解を深めたいと考えており、またACCJはビジネスを行う日系企業を支援したいと考える。通常、東京における米国企業の幹部レベルは重工の人々と会うのみ。 
– 相互利益のための知識向上。

2、ナブテスコ㈱は、既に海外ビジネスの実績を持っており、パワーポイントのプレゼンテーションで、企業概要、会社の歴史、事業活動また、ボーイング社とセスナ社は主要な顧客であることも説明しました。

3、ナブテスコ㈱は、ACCJの会員企業の訪問を受け入れ、相互理解のため、意見交換を実施しました。ナブテスコ㈱にとって、複数のACCJ会員企業と知り合う良い機会となった。ナブテスコ㈱は、以前、GIFAS(16社)、FEMIA(20社)と日本の地方政府の派遣団を工場見学に受け入れましたが、アメリカの代表団はまだ訪問していません。

4、 ロッキード・マーティン社は、軍事事業以外の事業も広く行っています。同社にとって、航空宇宙産業界と知り合うことは常に有益なことです。防衛事業の分野において、多くサプライヤーがいるということは重要であり、そこにビジネス・チャンスがあるということです。一社のサプライチェーンになんらかの問題が生じた場合、そこには常に、また他のビジネス・チャンスがあります。

5、ナブテスコ㈱は、許容利益とそれに続く最終価格について、防衛事業と民間航空機事業の間の相違をよく認識しており、効率化を高める必要性もまた理解し、迅速さを追求する努力をしています。また、これに関連して、日本で24時間製造が実施できれば、中国に行く必要はありません。そのため、製造エンジニアリングを研究しており、また、多種多様な少量生産可能なCNC機器の購入をなど、許容量を強化していきます。

6、日系中小企業は、防衛ビジネスと違い、コストがとても重要です。特に民間航空機ビジネスに求められる要件をどのように対処すべきなのか把握する必要があるとナブテスコ社は考えています。また、そういった考え方に変えない限り、国際的なビジネスの場で勝ち抜いていくことは非常に困難だと考えています。

7、 ロッキンマーティン社は、コスト維持、費用のため、外部委託しています。

8、元在日米国商工会議所渉外担当のTrey Hoffman氏の後任となる八木氏は、日本の航空宇宙業界は、商業用旅客機および一般航空の分野に重点を十分においていないと意見を述べました。

意見交換の中で、日本は商業用旅客機および一般航空の分野に焦点が置かれることに後ろ向きであるという意見がありました。商業用旅客機の産業が発展しない理由のひとつとして、日本は、山脈が多いため、日本の最高経営者層は、安全性に関する政府の懸念もあり、出張のための商業用航空機を使用しないと述べている。

これは、鶏と卵の問題と同じで、パイロットのライセンスを取得するにおいて、カリフォルニアでは容易であり、そのような意味で日本政府の規制緩和がなされるべきという意見もだされました。