GNI参加金融機関と中部経済産業局との懇談会
報告:GNI 参加金融機関と中部経済産業局との懇談会
目的:
海外市場を視野に入れた中堅・中小企業の事業展開を更に支援することを目的として、
GNIに参加している金融機関に、経済産業省の最新の施策を紹介するとともに、
幹部による意見交換を行うことで、GNI活動における企業支援機能の向上を図った。
今後、こうした意見交換を継続的に行うことで、両者の連携を一層深め、地域企業、
地域経済の成長支援強化を図る。
概要:
・日 程: 2016年9月7日(水)
・会 場: 中部経済産業局 2階大会議室
・主 催: グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会、中部経済産業局
【参加金融機関(出席者役職)】
十六銀行(取締役頭取)、百五銀行(取締役頭取)、愛知銀行(取締役頭取)、
名古屋銀行(取締役頭取)、浜松信用金庫(常務理事)、岐阜信用金庫(理事長)、
岡崎信用金庫(理事長)、瀬戸信用金庫(理事長)、碧海信用金庫(専務理事)
【中部経済産業局】
局長、総務企画部長、地域経済部長、産業部長、資源エネルギー環境部長、
地域経済課長、中小企業課長、国際課長
【事務局】
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC) ゼネラルマネージャー
プログラム:
1.開会挨拶 中部経済産業局長 波多野淳彦
2.議事
(1)経済産業省の施策紹介
(未来への投資を実現する経済対策、最新の中小企業施策、新輸出大国
コンソーシアムの取り組み、資源エネルギー関係予算)
(2)懇談・意見交換
各金融機関から施策へのご意見、海外展開支援に関するトピックスなど、
ご発言いただき意見交換を実施した。
主な意見等
【中小企業支援策について】
・丁寧な説明でありがたい。ものづくり補助金は取引先にとって評判が良く、
金融機関に役に立っている。
・ものづくり補助金の活用について、書類が面倒だという企業もある。使った
企業にとっては使い勝手がよいが、まず第一歩として勧めるかが問題。
・ものづくり補助金では採択されなかった企業へのその後のケアが重要。
中小企業との貴重なコミュニケーションツールであるとの認識。
・創業補助金はあまりニーズがない。
・リスクマネーとして、金利が高い資金を出すということが通常の金融ビジネス。
銀行に金利分の補助をしていただけるとありがたい。
・補助金は設備投資向け融資の伸びが悪い中で、背中を押してもらえる
ので助かるし活用している。
・多くの補助金等を体系的に御紹介いただき大変有り難い。個人としても
勉強になった。補助金の活用、顧客への生産性向上は大きなキーワードと
して実施している。担当者まで資料を徹底していきたい。
・補助金については、営業店で専門的に処理できる人間は少ない。専門部隊を
本部におき、本部と営業店の橋渡しをしようとしている。
【中小企業の海外展開について】
・大手から海外に進出して欲しいという話はあるが、中小企業は自力では
なかなかできないので、躊躇しているという話もある。うまく経産省や
JETROを活用させていただく。
・TPPのセミナーをJETROとの共催で開催。90名程度が参加し、活発な意見も出た。
TPPの問題について前向きに捉えて行かなければならないと改めて認識した。
・中小企業の海外展開は、ASEANが中心。活発になっている。中小機構やJETRO、
その他公的機関から支援を得ながら進めている。セミナーを開くなどの
個別商談会は底辺の仕事となるが、定期的に続けていくことに意味があると考えている。
・海外は人材育成が大きな課題。海外への派遣を増やしたい。派遣先も増加したい。
その一貫として、外国の金融機関や国内での業務提携、外為取引の拡大など、
収益獲得に向けて取り組んでいこうと進めている。
・海外の駐在員から情報をこまめに取っている。最終的には顧客にとっていかに
喜んでもらえるかという視点で実施している。現状ではコストに見合う状況にはないが、
継続して取り組んで行くことで、新規取引先を開拓したい。
【その他】
・地元大学の学生と地元の企業をつなげないかと交流会を実施。
5年間続けており、少しずつ成果が出ている。