伝統産業から、最先端の素材を創出
グレーター・ナゴヤにおける伝統的な産業として、窯業があります。
瀬戸市から多治見市にかけて、優秀な陶土があり、「瀬戸焼」や「美濃焼」といった陶器が国内外で有名になりました。この伝統産業の技術が基盤となり、最先端の素材として注目を集めているファインセラミックスが
生まれました。
ファインセラミックスは素材開発の最先端理論と高度な製造技術をもとに、従来の陶磁器では得られない様々な性質を付加できるセラミックスとして、多くの産業分野から期待を集めている産業素材です。
環境問題が深刻化する中、様々な産業分野で環境への負担が小さく、エネルギーの消費も少ない素材が求められています。ファインセラミックスを構成する元素は天然素材に近く、さらに焼結させるため、一部の原料を
除いては外部の環境に元素が溶け出すということがありません。
そうした素材の安全性と、付加する様々な特性を活かし、実用化のための基礎研究や製造技術の高度化などが求められています。
グレーター・ナゴヤはこのファインセラミックスの集積地です。瀬戸市には60社以上のファインセラミックス関連企業が集積し、携帯電話におけるファインセラミックス部品の世界シェアは40%にのぼります。
また、日本碍子やイビデンといった基幹企業がここに本社と製造拠点を有し、セラミックス・排ガス浄化担体の日本における製造シェアは99%にものぼります。
さらに名古屋市の財団法人ファインセラミックスセンターや、多治見市の超高温材料研究センター、セラミックパークMINOでは、ファインセラミックスを含めた新素材の最先端研究開発を実施しています。


